チークはマホガニーと並ぶ優良な高級材として人気の高い床材です。
色は黒に近く、その深い色調から来る落ち着いた雰囲気が団塊世代に好まれています。
材質は堅く水に強いことから、古来より船舶や家具、建具などで多用されてきました。
現在でもチークを使った家具は多く、高い評価を得ています。
無垢材としては耐久性があり、乾燥しても収縮による歪みが小さい為寸法が正確に測れ、かつ加工が比較的容易であることから、その人気は不動のものとなっています。
また、材自体に天然のオイル成分が含まれており、ニスやワックスなどでの手入れにこだわらなくても良いという点は他の材と比べても特筆すべき点です。
このオイル成分は経年変化において無垢材の表面を独特の飴色に変化させ、使い込むほどに味わいのある団塊世代好みの材料となります。
樹木としてのチークは、アジアの熱帯地域に分布する落葉高木ですが、生長がとても遅いことが知られています。
このことから一部の生産国では、その希少性から取引に制限を設けているところもあり、入手しにくい材料となりつつあります。
清潔感に溢れる鮮やかな色調を放つカエデは無垢材を選択する際に必ず登場するので、団塊世代も一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。
カエデは英語にするとメープルで、同様の物と思われがちですが、国産のカエデを使用した木材はカエデ材もしくはイタヤカエデ材といい、北米から輸入している木材はメープル材といいます。
ちなみにメープル材は非常に硬く密度が高いため、その特性を活かして楽器や家具などに用いられてきました。
特に鳥目杢(とりめもく)などに代表される杢(もく)と呼ばれる波型の木目は、他の樹種を圧倒する美しさを誇ります。
建材としても優秀で、フローリングではその丈夫さと美しさで人気の高い木材です。
堅さゆえに傷が入りにくいため団塊世代の住まいにもオススメです。
また、表面のきめの細かさも魅力のひとつで、他の無垢材では見られません。
国産のものはカエデとして流通していますが、西洋から輸入されたものはメープルとして流通することが多いです。
また、輸入メープル材はハードメープルとソフトメープルに区別され、名前の通りハードメープルはソフトメープルよりも堅いとされています。
ハードメープルとソフトメープルとソフトにも沢山の種類があり、材料を選択する際には希望とマッチするか注意が必要です。
Copyright (C) MASAYUKI TSUBOTA ARCHITECTS. All rights reserved.