少子高齢化が叫ばれていて多くのメディアで語られている時代です。
団塊世代はその名の通り人口がほかの世代に比べて多いですから、この世代の人たちの意向を無視することはできません。
それは家作りに関しても同様です。
年代によって心地よいと感じる住宅は異なりますし、生活パターンによっても変わってくるでしょう。
団塊世代にとってやさしい家を作る際にまず意識すべきことは、地震に対して強みを持っているかどうかでしょう。
日本は地震大国ですのでリスクが高いわけですから、耐震性などに優れているという特徴を有していないとやさしい家とはいえません。
また年齢を重ねていくにしたがって生活しづらくなるといった声も耳にしますが、まずは浴室に注目してください。
手すりの有無は大事ですし、滑りにくくてフラットな床に気を使うべきですし、浴槽に入る際に大きな段差があると困ってしまいます。
団塊世代の人たちは高齢者になりつつありますが、安心して暮らせるようにやさしい家を作らなくてはいけません。
団塊世代の人たちが住みやすさを感じる家の特徴といえば、ユニバーサルデザインされた住宅を指すでしょう。
高齢者だけではなくて様々な世代の人たちが安心して暮らせることが重要で、住宅内で行うすべての動作が楽に行えるような工夫が為されているべきです。
まずは危険な部分を作らないことがポイントになり、高齢者目線で設計などをすることが求められます。
そしてコンセントの高さや位置にも気配りが必要ですし、安全性を意識してガスコンロではなくてIHのものを導入するのもおすすめです。
またドアは開けやすいものを選ぶことも大切で、デザインばかりに気を取られずに軽さを重視したいです。
団塊世代にとってやさしい家というのは、「すべての世代の人たちが生活しやすい特徴を備えた家」です。
望む特徴は各々変わるかもしれませんが、ユニバーサルデザインを意識することは大切です。
Copyright (C) MASAYUKI TSUBOTA ARCHITECTS. All rights reserved.