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在宅介護しやすい家の動線

≪在宅介護に向けた家づくりは女性の目線が必要≫


団塊世代が、介護する側からされる側に移行しつつあります。
老人ホームなどの介護施設に入所する人もいますが、団塊世代の多くは自宅で介護を受けながらの生活を選んでいます。
住み慣れた家で、愛する家族に囲まれながら介護を受けたいと思う気持ちは、誰にも否定できません。
実際に介護をどこで受けたいかを尋ねた調査によると、4割近くが自宅で介護を受けたいと答えています。
また、同じ調査では男性の方がその傾向が強いことも分かっています。
一方、介護する人は介護を受ける人の配偶者が最も多く、続いて子、子の配偶者となり、中でも在宅時間の長い女性の場合が約7割とされています。
しかし在宅介護は体力が必要な場面も多く、女性一人での介護には限界があるのも事実です。
部屋から散歩に連れ出す際の身支度や、階段の上り下りだけでも一苦労、という場合も実際にはあります。
だからこそ、団塊世代を家族に持つ家庭の家づくりには、在宅介護のしやすい設計が必要です。




≪在宅介護のしやすさは動線がポイント≫


家を建てる時から将来的な在宅介護を考えることができるなら、それに越したことはありません。
ただし、まだ元気なうちから完璧すぎる介護環境を作ってしまうと、臨機応変な変更がきかなくなる恐れがあるため、将来設計は大まかに決めておく方が無難です。
たとえば、どの部屋にベッドを置くか、どうやって外に出るか、車いすでどこを通るかなどをイメージしておけば、間取りのプランも変わってくるでしょう。
大まかな将来設計に留めておくことで、いざ在宅介護が必要になったときに、必要な部分だけをリフォームすることができます。
一方、トイレや脱衣所を広く取ったり、段差をなくしたりといったバリアフリーは、どんな人でも住みやすい環境なので最初から取り入れることをおすすめします。
団塊世代が介護されるとき、どこをどのように通ってどこへ行くかという生活動線をイメージすることは、在宅介護のしやすい家づくりに欠かせないポイントです。


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