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柿渋を使った自然塗料について

≪塗装仕上げで健康的な住まいを実現≫
住まいの内装には、ビニールクロスなどの壁紙を貼るのが一般的です。
しかし、壁紙を貼る時に使用する接着剤には、
シックハウス症候群を発症する可能性のあるホルムアルデヒドが含有されています。
ちなみにシックハウス症候群とは、
建材や家具に使用される接着剤や塗料に含有される化学物質が、ガスを放散することが原因です。
化学物質はホルムアルデヒド以外にもアセトアルデヒド、トルエン、キシレンなどがあり、
頭痛や皮膚炎、吐き気をはじめ不整脈、関節痛、目の痛みなど、症状は人によって異なります。

≪身体にやさしい塗装仕上げ≫
このように内装を壁紙にするのは、健康への被害がないとも言えないため、
最近では壁紙を貼らず、塗装仕上げにする住宅も増加しています。
塗装仕上げは湿度を調整し結露を防止し、防カビや抗菌効果があるなど、
さまざまな機能を持った塗料が登場しています。
このような塗料を使用することで、より健康的で快適な住まいとなります。
また、結露しにくい、カビが生えにくいなどの機能は人間だけでなく建物の環境にも良いため、
住まいの寿命を延ばす効果もあります。

≪注目されている柿渋の効果≫
柿渋は、自然素材志向の高まりから、最近では内装塗料として注目されています。
柿渋はまだ熟していない柿を擦り潰して汁を取り発酵させ、濾過して作られます。
この柿渋の液には「柿タンニン」という成分が含まれており、
日本では平安の昔から防水、防腐、防虫や紙・布の補強、染料などに活用されてきました。
また、柿渋にはシックハウスの原因の一つであるホルムアルデヒドの吸着効果も確認されており、
健康効果への期待も高まっています。
人体への安全性から内装塗料として人気の高まっている柿渋ですが、その色や風合いも魅力の一つです。
柿渋は塗装して2~3カ月経つ頃から、少しずつ色合いが変化しはじめ、
木の経年変化とあいまってさらに独特の趣を増していきます。
時間と共に渋みを増していく柿渋の自然塗料は、今後ますます人気となるでしょう。

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