地熱住宅のメリット・デメリット
≪地熱住宅のメリット・デメリットとは?≫
地熱とは、夏は冷たく冬は温かく感じ、一年中大体同じ温度を保っている井戸の水にヒントを得ています。
地下10メートルほどの地中は外気に影響されないため、年間通じて約16~18℃と一定の温度を保っています。
この地熱を建物に有効利用しているのが地熱住宅で、様々なメリットがあります。
地熱住宅のメリットは、自然エネルギーの利用によって24時間適切な室温維持と換気ができ、
省エネを実現して冷暖房費を大幅にカットできるだけでなく、
CO2の排出を削減するので、地球にやさしいエコな住まいとなるのです。
そして地熱によって、壁体内が外との温度差が少なくなることで結露が発生しにくくなり、
カビやダニの心配も少なくなり、建物の耐久性が高まります。
一方、地熱住宅のデメリットについては、コストがかかる、定期的な点検やメンテナンスが必要、
石油ストーブやガスファンヒーターといった燃焼性の暖房器具は使用できない等が挙げられます。
≪地熱住宅と自然素材の相乗効果≫
地熱住宅には、いくつかの種類があります。
建物を外張り断熱で覆い、二重構造の壁の間に年中温度が一定の地熱を自然に対流させる、
「二重通気層工法」や、
床下に蓄熱をする「床下システム」などがあります。
こういった地熱住宅に自然素材を使用することで、より地熱住宅のメリットを引き出せるでしょう。
特に無垢の木やパインの床材、自然塗料などは、化学物質を使用していないため健康に良く、
漆喰、珪藻土、火山灰からできているセラミック素材などを使った壁は、
「呼吸する素材」と言われるように通気性が良いため、結露の発生をより抑えてくれます。
自然素材を使った家は見た目はもちろん、安心感やエコで快適な暮らしが実現するだけでなく、
カビや白アリなどからも住まいを守ってくれるため、地熱という自然エネルギーと合わせれば、
その相乗効果で住宅の寿命をより長くしてくれるでしょう。