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次世代省エネ基準改正で変わる断熱材選び


≪現在の断熱材選びの基準と使用されている断熱材の問題点≫

現在の断熱材は素材の種類や、施工方法もいくつか種類があり、
それぞれにメリット・デメリットがあります。
費用対効果を見てもどれをとっても一長一短で「これがベスト!」と言い切れるものはありません。
コストだけに絞ると繊維系がベストになりますが、化学物質を含んでおり、環境への配慮に欠けています。
環境問題のことを考えると自然素材系がベストであり、
「断熱」という機能面を重視すると発泡プラスチック系がよいということになります。
今一番使用されているものは無機質繊維系の「グラスウール」という断熱材です。
ガラスと砂を原料として繊維状にしたもので、他の断熱材と比べても流通量が多いため、安価なのも特徴です。
原料が不燃性のため、耐火性も高く、軽いので施工しやすい、吸音性も高いというメリットもあります。
その反面、デメリットとして、グラスウールは湿気に弱く結露などにより、
年月が経つと壁の中で水分の重さで、下にずれてきてしまう可能性があったり、
直接触るとかゆみなどを伴うケースも多々あるため注意が必要です。
 

≪次世代省エネ基準改正とそれで変わる断熱材選び≫

省エネ基準(エネルギーの使用の合理化に関する建築主等及び特定建築物の所有者の判断の基準)の改正があり、
住宅に関しては平成25年10月1日から施行されました。
しかし、経過措置期間として平成27年3月31日までは、改正前の基準を用いることもできます。
この平成25年省エネ基準での変更点は、大きくは三つで、
「地域区分の細分化」「外皮の省エネ性能の見直し」「一次エネルギー消費量」です。
改正前までの次世代省エネルギー基準の参考書には、
グラスウールは施行方法によって断熱性能が変わると書かれており、 
今は、吹き付け硬質ウレタンフォームに切り替わりつつあります。
硬質ウレタンフォームとは、ポリオールとポリイソシアヌレートなどを原料としており、
難燃性能や木材への接着性能を住宅用に改良している現場で直接吹き付け発泡させる断熱材です。
吹き付け硬質ウレタンフォームは、グラスウールなどの繊維系に比べて、
薄いうえに湿気に強いといった性能が高く、どの大工さんでも施工ができ、
仕上がりに差が出ないといったメリットがあります。
次世代の断熱材として注目されている吹き付け硬質ウレタンフォームですが、
これも様々な種類があるので、よく調べて適切なものを選ぶようにしましょう。

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