断熱材の種類と選び方
≪断熱材の種類とは?≫
断熱材とはその名前の通り熱をシャットアウトする素材ではありますが、
快適な家での生活を送るために、夏には外の暑さを中に入れないようにし、
冬には外の寒さを中に入れないようにするものです。
それと同時に、冷房や暖房の快適な温度を外に出さないようにする効果もあります。
省エネ住宅にはなくてはならない建材ですが、
この断熱材は大きく二種類に分けることができます。
一つ目は「繊維系断熱材」といわれているもので、
様々な素材を加工して細かい繊維状のものとして、その繊維の中に空気を閉じ込めて、
熱を伝えにくくするという仕組みです。
この、「繊維系断熱材」は更にガラス繊維などを原料とした無機繊維系と、
パルプなどを原料とした木質繊維系に分けることができます。
断熱材の90%近くがこの繊維系断熱材で、なかでもグラスウールという断熱材は有名です。
二つ目は、「発泡プラスチック系断熱材」で、
プラスチックを発泡させて細かい気泡を作り、その気泡の中に空気を閉じ込めたものです。
魚屋の店頭で、氷漬けになっている魚が入っている、
発泡スチロールの箱を思い浮かべていただいた方がわかりやすいかもしれません。
≪断熱材の選び方≫
断熱材の種類は大きくは二つに分けられますが、その中でも素材によってさらに分けられます。
そして、そのそれぞれにメリット・デメリットがあり、
「これが一番いいでしょう!」と断言することはできません。
また、素材によっても耐久性や安全性、防火性能なども違うので、
それぞれの素材の特徴を把握し適切な素材を使った断熱材を選ぶことが大切です。
どの断熱材を選ぶかは、住宅の地域や目的、広さなどによっても変わってきますし、
優先順位も人それぞれだと思われるので、コスト重視なのか、性能重視なのか、地球に優しいのか、
など断熱材を選ぶ段階で一番譲れないポイントを、自分の中で決めておくといいでしょう。